パンケーキ大国 粉モン大好き日本!

パンケーキのルーツは古代エジプトという説があり、発掘品などから上流階級はハチミツのパンケーキを食べていたことが知られている。パンケーキ=小麦食文化であり、パン(ブレッド)同様にそれぞれにお国柄が見られる。フランス語圏の「クレープ」、ベルギーの「ワッフル」、ロシアの「ブリヌイ」などもパンケーキのバリエーションだ。イギリスでは片面焼きで表面は気泡で穴が開いたクランペットというパンケーキが主流で、イースト菌をいれたもちもちした独特の食感と香りのクランペットもあり、「イングリッシュマフィン」の原型ともいわれている。

トリントンティールーム(大阪市)のクランぺット (2014年1月撮影〉

一方我が国にも独自のパンケーキがある。「お好み焼き」がそれだ。「Japanese-style pancake」海外向けのガイドブックはそう訳され、小麦粉を水で溶いた生地に刻みネギなどをのせて焼いた戦前に生まれた「洋食焼き」がお好み焼きの原型と云われる。「どら焼き」はbean jam pancake、「たい焼き」もfish-shaped pancake filled with bean jamと訳される。お好み焼きもどら焼も「パンケーキ=洋食」に思えてくるから不思議だ。 ちなみに「お好み焼き」はソースやマヨネーズをつけるので、洋食といっても過言ではないだろう。それにしても、どら焼き、今川焼き、人形焼き、ワッフルと実に日本のパンケーキスイーツは多彩である。パンをはじめ、ラーメン、うどん、パスタ、やきそば、お好み焼き、たこ焼、サンドイッチ、ピッツァ、ケーキ、ドーナツ、そしてパンケーキなどと現代日本人は「粉モン」が大好き民族だ

近年、日本は世界有数の小麦消費国であり、年間に消費される小麦の量は、約630万トン(2009年度)、国民1人あたりの年間小麦消費量は、約32kg(2009年度)です(米類は約54キロ)。それらの約85%(2011年度)は輸入に頼っており、そのほとんどが製粉用である。つまりお米が「ご飯」というように調理され、そのままの姿で消費されるのと違い、小麦は小麦粉になり「粉モン」に調理、製品加工されているのである(※農林水産省資料)。ちなみにコメの消費量は戦前に比べて半分以下に、小麦は2.5倍となったそうだ。

世界の小麦生産量・消費量ランキング

いったいいつから、こんなに粉モン好きな国民になったのだろう。

ズバリ、それはアメリカの陰謀だ。陰謀などというと都市伝説のような眉唾モノにとらわれてしまうかもしれないが、戦後のアメリカの国策が影響していたのだ。

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